リング

婚約指輪を一緒に選ぶ完全ガイド|後悔しない方法

婚約指輪を一緒に選ぶべきか、それともサプライズで贈るべきか、多くの方が悩むポイントです。パートナーを喜ばせたい気持ちからサプライズを計画しても、もしがっかりされたらどうしよう、という不安は尽きません。実際、サプライズが嫌だと感じる方や、ブランドの好みが合わずに後悔するケースもあります。

この記事では、婚約指輪を一緒に選ぶ割合はどのくらいなのか、という基本的なデータから、プロポーズの後に一緒に買いに行く最適なタイミング、つまり婚約指輪を後で買うか先にするかのメリット・デメリットまで、詳しく解説します。また、一緒に選ぶ際の予算の考え方、例えば婚約指輪が30万円だと年収はいくらが目安か、40万円の場合のお返しはどうすればよいか、といった具体的な金銭面の疑問にもお答えします。

さらに、婚約指輪を2つ買うという選択肢であるプロポーズリングの活用法や、一緒に選ぶ場合のスマートな渡し方についても触れていきます。この記事を読めば、お二人にとって最高の一本を見つけるための知識が全て手に入ります。

ポイント

  • カップルが婚約指輪を一緒に選ぶ割合やその理由がわかる
  • サプライズプロポーズのメリット・デメリットを理解できる
  • 婚約指輪を一緒に選ぶ際の具体的な流れやタイミングがわかる
  • 予算の決め方や金額に応じたお返しの目安がわかる

婚約指輪を一緒に選ぶ前に知っておきたいこと

  • 婚約指輪を一緒に選ぶ割合は?
  • サプライズが嫌でがっかりされる理由
  • がっかりさせない人気ブランドの選び方
  • 婚約指輪を2つ買うプロポーズリング

婚約指輪を一緒に選ぶ割合は?

婚約指輪をパートナーと一緒に選ぶカップルは、近年増加傾向にあり、今や一つの主流なスタイルと考えられます。

その理由は、高価で一生ものとなる指輪選びで、デザインやサイズの失敗を避けたいという現実的な考え方が広く浸透してきたためです。各種の結婚情報誌の調査によると、婚約指輪を「二人で選んだ」と回答するカップルの割合は3割から4割にのぼります。

調査名婚約指輪を二人で選んだ割合
ゼクシィ結婚トレンド調査202434.5%
ゼクシィ結婚トレンド調査202335.7%
ゼクシィ結婚トレンド調査202237.6%

このように言うと、サプライズで贈る方が少数派に思えるかもしれませんが、「夫が選んだ」という回答も依然として高い割合を占めています。ただ、年齢層別に見ると、妻の年齢が上がるにつれて一緒に選ぶ割合が高くなる傾向が見られ、特に35歳以上では半数以上が一緒に選んでいるというデータもあります。

これらのことから、婚約指輪の選び方は多様化しており、「一緒に選ぶ」という選択肢が、パートナーの好みを尊重し、満足度の高い買い物をするための合理的な方法として定着していると言えるでしょう。

サプライズが嫌でがっかりされる理由

サプライズでのプロポーズに憧れを抱く方がいる一方で、婚約指輪のサプライズが嫌だと感じたり、がっかりしたりするケースも少なくありません。

なぜならば、婚約指輪は日常的に身に着ける可能性のある、非常にパーソナルなジュエリーだからです。贈る側の「喜ばせたい」という気持ちはとても素敵ですが、受け取る側にはデザイン、サイズ、ブランドなど、細かな好みがあります。普段のファッションやライフスタイルに合わないデザインであったり、指のサイズが合わなかったりすると、せっかくの贈り物を心から喜べないという事態になりかねません。

実際に、「気持ちは嬉しいけれど、デザインが好みではなかった」「職場で着けにくいデザインだった」という声は多く聞かれます。また、サイズが合わない場合、後日お直しや交換に行く手間が発生し、サプライズの感動が薄れてしまう可能性も考えられます。

このように、サプライズで贈られた婚約指輪が、受け取る側の理想と異なってしまった場合、それが「がっかり」という感情に繋がってしまうのです。したがって、パートナーの好みを完璧に把握している自信がない限り、サプライズには慎重な検討が必要になります。

がっかりさせない人気ブランドの選び方

婚約指輪選びでがっかりしないためには、ブランドの選定が非常に重要になります。人気ブランドには、それぞれデザインの特色や歴史、品質へのこだわりがあり、それらを理解することが後悔しない指輪選びの第一歩です。

まず、パートナーがどのようなファッションやライフスタイルを好むかを観察することが大切です。例えば、シンプルで洗練されたスタイルを好む方であれば、定番のソリティアリングに定評のあるブランドが良いかもしれません。逆に、華やかで個性的なデザインを好む方には、デザイン性の高いリングを展開するブランドが適していると考えられます。

また、ブランドの知名度やステータスだけで選ぶと、がっかりする原因になることがあります。大切なのは、ブランドのイメージがお二人の価値観に合っているかどうかです。いくつか候補となるブランドをリストアップし、それぞれの公式サイトやカタログ、SNSなどでデザインの傾向を比較検討することをおすすめします。

店舗を訪れる際には、事前に来店予約をしておくと、専門のスタッフから丁寧な説明を受けられます。スタッフにパートナーの好みや雰囲気を伝えることで、客観的な視点から似合うデザインを提案してもらえるでしょう。このようなプロセスを経ることで、贈る側も受け取る側も納得できる、満足度の高いブランド選びが実現します。

婚約指輪を2つ買うプロポーズリング

「サプライズでプロポーズはしたい、でも指輪のデザインは彼女に選んでほしい」という願いを両立させる方法として、「プロポーズリング」という選択肢があります。これは、実質的に婚約指輪を2つ買うような形になりますが、非常に合理的な方法です。

プロポーズリングとは、プロポーズ専用に用意された指輪のことです。まず、男性がこのプロポーズリングでサプライズプロポーズを行い、パートナーの承諾を得た後、改めて二人で本物の婚約指輪を選びに行きます。これにより、プロポーズの「サプライズ感」と、指輪選びの「本人が気に入る」という両方のメリットを享受できます。

プロポーズリングの種類

プロポーズリングには、いくつかのタイプが存在します。

一つは、シルバーなどの素材にキュービックジルコニアなどを留めた、比較的手頃な価格のリングです。これはあくまで演出用のアイテムとなります。

もう一つは、「ダイヤモンドでプロポーズ」というサービスです。これは、指輪の主役であるダイヤモンドだけを先に購入してプロポーズに使い、後からそのダイヤモンドを使ってパートナー好みのデザインのリングやネックレスに加工するものです。この方法なら、贈り物の核となるダイヤモンドは男性が選び、デザインは二人の共同作業で決めるという、特別な体験ができます。

いずれにしても、プロポーズリングを活用すれば、サイズやデザインの好みで失敗するリスクを完全に回避しつつ、記憶に残るサプライズプロポーズを成功させることが可能になります。

婚約指輪を一緒に選ぶ段取りと予算のリアル

  • 婚約指輪は後か先か?プロポーズ後の流れ
  • 一緒に買いに行くプロポーズ後の段取り
  • 後悔しないための一緒に選ぶ予算の決め方
  • 婚約指輪が30万円の男性の年収とは
  • 婚約指輪40万円のお返しはいくらがいい?
  • 一緒に選ぶ場合のスマートな渡し方

婚約指輪は後か先か?プロポーズ後の流れ

婚約指輪を購入するタイミングは、プロポーズを基準に「後」か「先」か、大きく二つに分けられます。どちらを選ぶかによって、プロポーズ当日の流れや体験が大きく変わってきます。

プロポーズの「先」に指輪を買う場合

これは、いわゆる王道のサプライズプロポーズです。事前に指輪を用意しておくことで、プロポーズの言葉と共に箱をパカっと開ける、ドラマチックな演出が可能になります。最大のメリットは、この非日常的な演出による感動ですが、前述の通り、デザインやサイズが好みと合わないリスクが伴います。

プロポーズの「後」に指輪を買う場合

プロポーズを言葉や他のプレゼントで行い、成功した後に二人で指輪を選びに行くスタイルです。この場合の最大のメリットは、パートナーが本当に気に入る指輪を確実に選べることです。サイズ間違いもなく、デザインでがっかりされる心配もありません。二人でジュエリーショップを巡る時間そのものが、結婚に向けた素敵な思い出になります。

プロポーズ後の流れとしては、まずはお互いの結婚の意思を確認し合った後、日を改めてジュエリーショップ巡りのデートを計画します。結納や両家顔合わせの予定がある場合は、指輪が手元に届くまでの期間(既製品で数週間、オーダー品で1〜3ヶ月)を逆算して、余裕を持ったスケジュールで探し始めることが肝心です。

一緒に買いに行くプロポーズ後の段取り

プロポーズが成功し、婚約指輪を一緒に買いに行くことが決まったら、スムーズに進めるためにいくつかの段取りを踏むことが大切です。

まず初めに行うべきは、情報収集とイメージの共有です。いきなり店舗へ行くのではなく、まずは二人でインターネットや雑誌を見て、好きなブランドやデザインの方向性について話し合います。この段階で、大まかな好みを共有しておくと、店舗で迷いすぎることを防げます。

次に、いくつかの候補となるブランドや店舗を絞り込みます。そして、店舗へ足を運ぶ際には、必ず「来店予約」をすることをおすすめします。予約をしておくことで、待ち時間なくスムーズに席へ案内してもらえ、専門のスタッフがじっくりと相談に乗ってくれます。特に休日は混雑するため、予約は必須と考えた方が良いでしょう。

店舗では、気になる指輪を遠慮なく試着させてもらいましょう。実際に指にはめてみると、見ただけの印象とは大きく異なることがよくあります。このとき、男性側はパートナーの意見を尊重しつつも、「これも似合うんじゃない?」といった提案をするなど、積極的に参加する姿勢を見せることが、二人で選ぶ時間をより楽しくする鍵となります。

後悔しないための一緒に選ぶ予算の決め方

婚約指輪を一緒に選ぶ際に、最も重要かつデリケートな問題が予算です。ここでしっかりと話し合っておかないと、後悔の原因になりかねません。

かつては「給料3ヶ月分」という言葉がありましたが、現在は二人の価値観や経済状況に合わせて決めるのが一般的です。まず、男性側は率直に、指輪にかけられる大まかな予算をパートナーに伝えることが大切です。これを伝えておくことで、パートナーも予算内でデザインを探しやすくなり、お互いに気まずい思いをすることを避けられます。

もし直接的に金額を言いにくい場合は、結婚情報誌の調査データを参考にすると良いでしょう。例えば、「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、婚約指輪の全国平均購入金額は38.2万円でした。このような客観的なデータを共有し、「大体このくらいの価格帯で探してみない?」と提案するのも一つの方法です。

また、予算はダイヤモンドの品質(4C)やリングの素材(プラチナ、ゴールドなど)によって大きく左右されます。どこにこだわりたいのか、どこは妥協できるのかを二人で話し合うことも、予算内で満足度の高い指輪を見つけるための重要なプロセスです。結婚式の費用や新生活の準備など、これからかかる費用全体を見据えた上で、無理のない予算を設定しましょう。

婚約指輪が30万円の男性の年収とは

「婚約指輪が30万円だと、贈る側の年収はいくらくらいが妥当なのだろうか」という疑問は、予算を考える上で多くの方が抱くものです。

先に述べたように、「給料3ヶ月分」という基準はもはや過去のものとなっています。現在、婚約指輪の相場は30万円〜40万円がボリュームゾーンであり、30万円という金額は平均的な選択と言えます。

この金額と年収を直接的に結びつける決まった公式はありません。なぜなら、価値観の多様化により、指輪にお金をかける人もいれば、その分を新婚旅行や新生活の費用に充てたいと考える人もいるからです。

一つの目安として、以前の「給料1ヶ月分」という考え方を参考にすることはできます。月収(手取り)が25万円〜30万円程度であれば、年収は約350万円〜450万円ほどと推測されます。このくらいの年収の方が、少し頑張って30万円の指輪を選ぶ、というケースは十分に考えられます。

しかし、これはあくまで一つの見方に過ぎません。大切なのは、年収の額に縛られることではなく、二人が納得できる金額であるかどうかです。彼の経済状況を思いやり、無理のない範囲で素敵な指輪を見つけることが、結果的に二人の幸せに繋がります。

婚約指輪40万円のお返しはいくらがいい?

パートナーから40万円ほどの婚約指輪を贈られた場合、お返しをすべきか、また、いくらくらいのものが良いか悩む方もいるでしょう。

伝統的には、「半返し」といって、いただいた品物の半額程度のものをお返しする風習があります。この場合、40万円の婚約指輪に対しては、20万円程度の品物がお返しの目安となります。

お返しの品物として人気が高いのは、腕時計や質の良いスーツ、仕事で使うカバンや財布など、男性が日常的に身に着けられる実用的なアイテムです。これらは長く使えるため、記念の品としても非常に適しています。

ただし、お返しは必ずしなければならない、という決まりではありません。最近では、お返しはなしにして、その分を二人の新生活の資金に充てるというカップルも増えています。また、「お返しはいらないよ」とパートナーから言われることもあるでしょう。

お返しをするかどうかは、二人の考え方や両家の慣習によって異なります。まずはパートナーに「お返しの品を贈りたいんだけど、何か欲しいものはある?」と相談してみるのが最もスムーズです。感謝の気持ちを形にしたいという想いを伝え、二人で話し合って決めましょう。

一緒に選ぶ場合のスマートな渡し方

婚約指輪を二人で一緒に選んだ場合でも、指輪が完成して手元に届いた後の「渡し方」を工夫することで、特別な思い出を演出できます。

指輪の購入はあくまで契約であり、それだけで完結させてしまうのは少し味気ないかもしれません。そこで、改めてプロポーズのような形で指輪を渡すセレモニーを行うことをお勧めします。

例えば、少し高級なレストランを予約し、デザートのタイミングで指輪を渡すのは定番ながらも喜ばれる演出です。あるいは、二人の思い出の場所、例えば初めてデートした公園や夜景のきれいな場所で、手紙と一緒に渡すのも非常に感動的です。手書きの手紙には、普段は照れくさくて言えない感謝の気持ちや、これからの未来に向けた想いを綴ることで、指輪に込められた意味がより一層深まります。

また、自宅でリラックスした雰囲気の中、何気ない瞬間に渡すのも素敵です。大切なのは、高価な演出をすることではなく、「あなたのために用意した」という特別な気持ちを改めて伝えることです。このひと手間が、一緒に選んだ指輪を、世界でたった一つの宝物へと変えてくれます。

最高の婚約指輪を一緒に選ぶポイント

この記事では、婚約指輪を一緒に選ぶ際の様々な情報について解説してきました。最後に、お二人が後悔なく、最高の婚約指輪を一緒に選ぶための重要なポイントをまとめます。

ポイント

  • 婚約指輪を一緒に選ぶカップルは3割から4割程度
  • 一緒に選ぶ最大のメリットはデザインやサイズで失敗しないこと
  • サプライズは嬉しい反面、好みに合わずがっかりされるリスクもある
  • サプライズと指輪選びの両方を叶えるプロポーズリングも選択肢の一つ
  • 指輪選びはプロポーズ後、結納などから逆算して余裕を持つ
  • 一緒に選ぶ場合でも、改めて渡す演出をすると喜ばれる
  • まずはお互いの好みのブランドやデザインを共有する
  • 店舗に行く前には必ず来店予約をする
  • 予算は正直に伝え、無理のない範囲で設定する
  • 「給料3ヶ月分」は古い考え方で、平均相場は30〜40万円台
  • 年収と指輪の価格を直接結びつけすぎない
  • 婚約指輪のお返しは「半返し」が目安だが、二人で相談して決める
  • お返しの品は腕時計やスーツなど実用的なものが人気
  • 指輪選びの時間は、二人の大切な思い出作りと捉える
  • パートナーの意見を尊重しつつ、自分も積極的に参加する姿勢が大切

-リング