婚約指輪の代わりに贈る記念品｜後悔しない選び方と人気アイテム

プロポーズを考えたとき、「婚約指輪の代わり」に何を贈るべきか、多くの方が悩むテーマではないでしょうか。最近では、婚約指輪はいらないと考えるカップルも増えており、指輪なしの人は何割くらいですか？という疑問や、そもそも指輪なしでプロポーズできますか？という声もよく耳にします。

人気の選択肢としては、普段使いしやすい代わりのネックレスや、二人で同じ時を刻む意味を込めた代わりの時計、そしておしゃれな代わりにファッションリングを検討する方もいます。また、形にとらわれず、思い出作りとして代わりの旅行を選んだり、実用性を重視して代わりのバッグや、新生活を見据えて代わりに印鑑を贈ったりするケースも珍しくありません。

しかし一方で、指輪がいらないと伝えたことによる後悔はないのか、あるいは婚約指輪なしだと離婚率に影響があるのでは、といった不安を感じる人もいるかもしれません。さらに、プロポーズのタイミングとして付き合って何年でプロポーズする人が多いですか？という交際期間の疑問や、婚約と同棲はどちらが先か、プロポーズ後の職場に報告はいつが良いかなど、考え始めると悩みは尽きないものです。

この記事では、これらのあらゆる疑問や不安を解消し、お二人が心から満足できる記念品を見つけるための具体的なヒントを、様々なデータや体験談を基に詳しく解説していきます。

ポイント

婚約指輪を贈らないカップルの割合や実情
婚約指輪の代わりに選ばれる人気の記念品とその特徴
指輪なしで後悔しないためのポイントや懸念点の解消法
プロポーズや結婚準備に関する一般的な疑問への回答

婚約指輪の代わりを選ぶ前に知っておきたいこと

婚約指輪の代わりとなる記念品を選ぶ前に、まずは現代のカップルが婚約指輪に対してどのように考えているのか、その実情や気になるデータについて見ていきましょう。指輪を贈らない選択がどのくらい一般的なのか、またそれに伴う懸念点などを知ることで、お二人にとって最適な選択をするための土台ができます。

婚約指輪なしの人は何割くらいですか？
指輪がいらないプロポーズは成立する？
婚約指輪なしだと後悔するって本当？
気になる婚約指輪なしと離婚率の関係
付き合って何年でプロポーズする人が多いですか？

婚約指輪なしの人は何割くらいですか？

「婚約指輪は当たり前」というイメージがあるかもしれませんが、実際には婚約指輪を選ばないカップルも一定数存在します。

「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、婚約記念品をもらった人は全体の72.5％でした。そして、その中で記念品が「婚約指輪」だったカップルは86.6％という結果です。このデータから計算すると、結婚したカップル全体のうち、婚約指輪を贈られた人は約62.8％となります。

逆に言えば、約37％のカップルは婚約指輪を贈られていない、ということになります。この中には、「記念品自体がなかった」というカップルと、「指輪以外の記念品をもらった」というカップルが含まれます。

同調査で、婚約指輪以外の記念品として最も人気が高かったのは「ネックレス」（8.3％）、次いで「時計」（2.2%）でした。このことから、約1割のカップルは記念品として指輪以外のアイテムを積極的に選んでいることが分かります。婚約指輪を選ばないという選択は、決して珍しいことではなく、多様化する現代のカップルの一つのスタイルとして確立されつつあると考えられます。

指輪がいらないプロポーズは成立する？

プロポーズの象徴的なシーンとして、指輪の箱をパカっと開ける場面を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、婚約指輪がなくてもプロポーズを成功させることは十分に可能です。大切なのは、形ではなく「結婚したい」という真剣な気持ちを伝えることです。

実際に、指輪なしでプロポーズをする場合、多くのカップルが他のプレゼントを用意しています。例えば、心のこもった手紙や華やかな花束は、指輪がなくてもプロポーズの特別感を演出し、感動を深めてくれます。また、高級レストランでの食事や、景色の良いホテルでの宿泊といった、非日常的な「時間」を共に過ごすことを記念の贈り物とするのも素敵な選択肢です。

ダイヤモンドプロポーズという選択肢

もし、「サプライズで指輪を贈りたいけれど、相手のサイズや好みが分からない」という不安があるなら、「ダイヤモンドプロポーズ」という方法もおすすめです。これは、プロポーズの際にはダイヤモンドのルース（裸石）だけを贈り、後から二人で一緒にリングのデザインを選ぶというスタイルです。この方法なら、サプライズの喜びと、自分の好きなデザインを選べる満足感の両方をパートナーに提供できます。

結婚式での指輪交換はどうする？

結婚指輪を用意しない場合、結婚式での指輪交換のセレモニーをどうするかという疑問も生じます。しかし、指輪交換は結婚式で必須の儀式ではありません。セレモニー自体を省略することもできますし、代わりに時計やネックレスなど、お二人が選んだ記念品を交換する演出を取り入れるのもオリジナリティがあって素晴らしいでしょう。結婚式場によっては、セレモニー用の指輪をレンタルできる場合もあるため、プランナーに相談してみるのも一つの手です。

婚約指輪なしだと後悔するって本当？

「婚約指輪はいらない」と一度は決めたものの、後になって「やっぱりもらっておけばよかった」と後悔する可能性はゼロではありません。後悔しないためには、その場の感情だけでなく、長期的な視点で考えることが大切です。

後悔する可能性があるシナリオとしては、以下のようなケースが考えられます。

友人や知人の指輪を見たとき: 周囲の友人が次々と婚約し、SNSなどで素敵な婚約指輪の写真を見る機会が増えると、「自分も欲しかったかもしれない」という気持ちが芽生えることがあります。
フォーマルな場への出席: 結婚式やパーティーなど、華やかな場に出席した際に、手元が少し寂しく感じてしまうかもしれません。
親族からの言葉: 両親や親戚から「婚約指輪はないの？」と尋ねられた際に、少し気まずい思いをする可能性があります。
将来、子どもに話すとき: 子どもに結婚の馴れ初めを話す際、記念の品として見せられるものがあれば、より素敵な思い出として伝えられたと感じるかもしれません。

一方で、指輪以外の記念品を選んだ方の多くは、その選択に満足しています。「普段から毎日身に着けられる」「実用的で無駄にならなかった」といった声が多く、自分たちのライフスタイルに合った選択をしたことに納得感を得ています。

重要なのは、パートナーと本音でしっかりと話し合うことです。「相手に金銭的な負担をかけたくない」という遠慮から「いらない」と言っている場合、本心では欲しいと思っている可能性もあります。なぜ指輪が不要だと考えるのか、代わりにどんな記念品なら嬉しいのかを二人でじっくりと話し合い、双方が心から納得できる結論を出すことが、将来の後悔を防ぐ最も確実な方法と言えます。

気になる婚約指輪なしと離婚率の関係

「婚約指輪がないと離婚率が上がる」という噂を耳にして、不安に思う方もいるかもしれません。この噂に直接的な因果関係を示す公的なデータはありませんが、関連する調査結果は存在します。

リクルートブライダル総研の「夫婦関係調査2015」によると、婚約指輪や結婚指輪を「購入した、またはもらった」と回答した既婚者のうち、夫婦関係に満足している人の割合は68.3%でした。一方、指輪を「購入していない、またはもらっていない」と回答した既婚者では、その割合は51.2%に留まっています。

このデータは、婚約指輪の有無が直接的に離婚を引き起こすことを示すものではありません。しかし、指輪の存在が夫婦関係の満足度に何らかの形で関連している可能性を示唆しています。

考えられる理由として、婚約指輪は単なる高価なアクセサリーではなく、プロポーズの際の感動や、パートナーからの「大切にされている」という愛情の証として、心理的な価値を持つことが挙げられます。結婚生活の中で困難に直面したとき、指輪を見ることで「この人と結婚したいと思った最初の気持ち」を思い出し、二人の絆を再確認するきっかけになることがあります。

したがって、「指輪がないから離婚する」と考えるのは早計ですが、指輪が持つ「気持ちを形にする」という役割を軽視すべきではない、と解釈することができます。もし指輪を選ばない場合でも、それに代わる何か別の形で、二人の婚約の証となる記念品を用意しておくことが、長期的な夫婦関係においてポジティブな影響を与えるかもしれません。

付き合って何年でプロポーズする人が多いですか？

プロポーズを考える際、多くの人が気になるのが「交際期間」です。「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、結婚したカップルが結婚を決めるまでの平均的な交際期間は「2年～3年未満」が24.1％と最も多く、次いで「1年～2年未満」が20.5％、「3年～4年未満」が16.7％と続いています。

交際期間	割合
1年未満	9.9%
1年～2年未満	20.5%
2年～3年未満	24.1%
3年～4年未満	16.7%
4年～5年未満	9.5%
5年以上	19.3%

このデータから、交際開始から1年～4年未満の間に結婚を決めるカップルが全体の6割以上を占めていることがわかります。特に2～3年という期間は、お互いの価値観やライフスタイルを十分に理解し、将来を共にするパートナーとして確信を持つための、一つの目安となっているようです。

もちろん、これはあくまで平均的なデータであり、カップルにとって最適なタイミングはそれぞれ異なります。出会ってすぐに結婚を決めるスピード婚のカップルもいれば、長い交際期間を経てゴールインするカップルもいます。大切なのは、交際期間の長さよりも、お互いが「この人と生涯を共にしたい」と心から思えるかどうかです。年齢や仕事の節目、経済的な安定など、様々な要因を考慮しながら、二人にとってベストなタイミングを見極めることが肝心です。

婚約指輪の代わりに贈られる人気の記念品

婚約指輪を選ばない「指輪じゃない派」のカップルは、一体どのような記念品を選んでいるのでしょうか。ここからは、婚約指輪の代わりに贈られる人気のアイテムや選択肢を具体的にご紹介します。自分たちのライフスタイルや価値観に合った、心から満足できる記念品を見つけるための参考にしてください。

代わりに渡すものは何ですか？
定番で人気の代わりはネックレス
実用性で選ばれる代わりの時計
おしゃれな代わりにファッションリングを選ぶ
思い出を贈るなら代わりは旅行

代わりに渡すものは何ですか？

婚約指輪の代わりに選ばれる記念品は、非常に多岐にわたりますが、大きく分けると「常に身に着けられるもの」「実用性の高いもの」「二人で体験を共有するもの」の3つのカテゴリーに分類できます。

「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によれば、指輪以外の婚約記念品として最も人気が高いのは「ネックレス」で、次いで「時計」「ピアス・イヤリング」と、日常的に身に着けられるアクセサリー類が上位を占めています。仕事柄、指輪の着用が難しい方でも、ネックレスや時計であれば気兼ねなく身に着けられることが人気の理由と考えられます。

以下に、婚約指輪の代わりに選ばれる代表的な記念品とその特徴をまとめました。

カテゴリー	具体的な記念品	主な特徴と選ばれる理由	費用の目安
身に着けられるもの	ネックレス、時計、ピアス・イヤリング、ブレスレット	・日常的に使える<br>・サイズ選びの失敗が少ない（特にネックレス）<br>・ペアで所有できる（特に時計）<br>・仕事中でも身に着けやすい	5万円～50万円以上
実用性の高いもの	財布、バッグ、家具、家電、車、印鑑	・新生活に役立つ<br>・長く愛用できる<br>・二人で一緒に選ぶ楽しみがある	1万円～数百万円
体験を共有するもの	旅行（新婚旅行のアップグレードなど）、高級レストランでの食事	・二人だけの特別な思い出を作れる<br>・非日常的な体験ができる<br>・形に残らない分、心の満足度が高い	5万円～100万円以上

これらの選択肢の中から、お互いの好みやライフスタイル、そして予算に合わせて、二人にとって最も価値のあるものを選ぶことが大切です。一つのアイテムに絞らず、例えば「旅行とペアのブレスレット」のように、複数のものを組み合わせるカップルもいます。

定番で人気の代わりはネックレス

婚約指輪の代わりとして、最も定番で人気が高いのがネックレスです。多くの女性がその選択に満足している背景には、ネックレスならではの多くのメリットが存在します。

最大の理由は、その汎用性の高さにあります。指輪と違って、職業や場面を問わず日常的に身に着けやすい点が魅力です。例えば、医療関係や飲食業など、仕事で指輪の着用が制限されている方でも、ネックレスなら服の下に隠して着けることもできます。

また、デザインのバリエーションが豊富なことも人気の理由です。婚約記念品として特に支持されているのは、一粒ダイヤモンドやパールをあしらったシンプルなデザインのものです。こうしたデザインは、普段使いはもちろん、結婚式や子どもの入学式といったフォーマルなシーンにも対応できるため、一つ持っていると非常に重宝します。年齢を重ねても長く愛用できる普遍的な魅力があります。

さらに、プロポーズのプレゼントとして贈る側にとっても、ネックレスには大きなメリットがあります。それは、指輪のように厳密なサイズを事前に調べる必要がないことです。サプライズで贈りたい場合でも、サイズが合わないという失敗のリスクが低いため、安心して選ぶことができます。

ただし、選ぶ際には金属アレルギーの有無を事前に確認しておく配慮が必要です。パートナーが安心して長く身に着けられるよう、素材選びには注意を払いましょう。

実用性で選ばれる代わりの時計

「常に身に着けられる実用的なものが良い」と考えるカップルにとって、腕時計は非常に魅力的な選択肢です。婚約指輪の代わりとして時計を選ぶことには、他のアイテムにはない特別な意味合いとメリットがあります。

最も大きな特徴は、「二人で同じ時を刻んでいく」というロマンチックなメッセージを込められる点です。ペアウォッチを選び、夫婦で共に身に着けることで、二人の絆を日常的に感じることができます。婚約の記念として、お互いに高級ブランドの腕時計を贈り合うというカップルも少なくありません。

また、その実用性の高さも大きな魅力です。仕事にもプライベートにも毎日身に着けることができ、婚約の記念品をタンスの肥やしにすることなく、常に活用できます。仕事で指輪を着けられない男性でも、腕時計であれば問題なく着用できるケースがほとんどです。

腕時計を選ぶ際は、デザインが重要になります。長く愛用することを考え、流行に左右されないオーソドックスで上品なデザインを選ぶのがおすすめです。そうすることで、カジュアルな服装からフォーマルなシーンまで幅広く対応でき、年齢を重ねても飽きずに使い続けることができます。

定期的なメンテナンスは必要になりますが、大切にケアをすれば一生ものとして愛用できるのも腕時計の素晴らしい点です。二人の大切な時を刻むパートナーとして、じっくりと選んでみてはいかがでしょうか。

おしゃれな代わりにファッションリングを選ぶ

婚約指輪の格式ばったデザインが苦手な方や、もっと自分らしいおしゃれを楽しみたいと考える方にとって、「ファッションリング」を婚約の記念品として選ぶのは素晴らしいアイデアです。

ファッションリングを選ぶ最大のメリットは、デザインの自由度が非常に高いことです。伝統的な婚約指輪のスタイルにとらわれず、地金の素材や宝石の種類、リングの太さや形など、二人の好みに合わせて多彩なデザインから選ぶことができます。これにより、結婚指輪との重ね付けを自分らしく楽しんだり、普段のファッションに自然に溶け込むリングを見つけたりすることが可能です。

また、ブランドやデザインによっては、婚約指輪よりも予算を抑えられる場合があるのも魅力の一つです。その分、新婚旅行や新生活の費用に予算を回すといった、合理的な選択もできます。

ただし、ファッションリングを婚約記念品として選ぶ際には、いくつか注意点があります。

耐久性と素材

一般的に、婚約指輪はプラチナや18金など、変質しにくく耐久性の高い素材で、長く使うことを前提に作られています。一方、ファッションリングの中にはデザイン性を優先し、耐久性が比較的低い素材が使われているものもあります。一生ものとして長く愛用したい場合は、素材や作りがしっかりしているかを確認することが肝心です。

ダイヤモンドの品質

婚約指輪に使われるダイヤモンドには、品質を保証する鑑定書が付いていることがほとんどです。しかし、ファッションリングの場合、鑑定書が付かないことも少なくありません。ダイヤモンドの輝きや価値にこだわるのであれば、信頼できるジュエリーブランドのリングを選ぶことをお勧めします。

これらの点を理解した上で、ハイジュエリーブランドが展開するファッションリングなどを選べば、品質面でもデザイン面でも満足のいく、婚約記念品にふさわしい一品となるでしょう。

思い出を贈るなら代わりは旅行

「記念品は、形あるモノである必要はない」と考えるカップルにとって、二人の特別な「思い出」を贈る旅行は、最高の選択肢となり得ます。婚約という人生の節目に、日常を離れて二人だけの時間を過ごすことは、何物にも代えがたい価値があります。

婚約指輪の予算を旅行に充てることで、普段は行けないような遠方の国を訪れたり、ワンランク上の高級ホテルに宿泊したりと、新婚旅行を豪華にアップグレードすることが可能です。プロポーズの言葉と共に旅行の計画をプレゼントするのも、非常にロマンチックな演出になります。

旅行を記念品に選ぶ最大のメリットは、その体験が二人の共有財産として、一生心に残り続けることです。旅行中の楽しい出来事や美しい景色は、結婚生活の中で時に思い出し、二人の絆をより一層深めてくれるでしょう。

一方で、デメリットとして挙げられるのは、指輪や時計のように「形として残らない」点です。手元に残る記念品がないことに、後々寂しさを感じる可能性も考慮しておく必要があります。

このデメリットを補うための工夫として、旅行先でその土地ならではの記念品を購入するという方法があります。例えば、ペアのアクセサリーや、新居に飾るアート作品などを二人で選ぶことで、「思い出」と「形」の両方を手にすることができます。また、旅行の写真をアルバムにして大切に保管することも、記憶を色褪せないようにするための素敵な方法です。