
「婚約指輪はいらない」とパートナーから言われた、あるいはご自身でそう感じている方もいるかもしれません。プロポーズに指輪はいらないって本当?婚約指輪は必要ないですか?と、そのありなしについて悩むのは自然なことです。婚約指輪がいらない人は何割くらいですか?という疑問や、つけない割合も気になるところでしょう。
しかし、その言葉が本当にいらないという意味なのか、それとも遠慮からなのか、本心を見極めるのは難しいものです。中には、婚約指輪なしだと離婚率に影響があるというデータもあり、いらないと決めたことへの後悔や、なしでみじめな気持ちになったという声も聞かれます。
もし婚約指輪いらないと言われた場合、代わりに旅行や他の物を贈る選択肢もありますが、万が一、後から婚約指輪返されたり、「返してほしい」と言われたりする事態は避けたいものです。この記事では、パートナーから「婚約指輪はいるか聞かれた」際の考え方や、後悔しないための判断基準を、様々なデータや理由を基に詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、以下の点について理解を深めることができます。
ポイント
- 「婚約指輪はいらない」という言葉の裏にある様々な理由
- 婚約指輪の有無が夫婦関係に与える影響に関するデータ
- 指輪以外の記念品を選ぶ際のメリットと注意点
- 後悔しないために、おふたりで納得のいく結論を出すためのヒント
「婚約指輪はいらない」その言葉の本当の意味とは?

パートナーから「婚約指輪はいらない」という言葉が出たとき、その背景には様々な心理が隠されている可能性があります。ここでは、統計データからその言葉の裏にある本音、そして代わりの選択肢について掘り下げていきます。
- 婚約指輪がいらない人は何割くらいですか?
- 婚約指輪は必要ないですか?ありなしの判断
- プロポーズに指輪はいらないって本当?
- 「いるか聞かれた」彼女が本当にいらない場合
- 婚約指輪いらないと言われた時の彼の対応
- つけない割合?指輪の代わり他の物の選択肢
婚約指輪がいらない人は何割くらいですか?

「婚約指輪は特別なもの」というイメージがありますが、実際には購入しないカップルも一定数存在します。
データに見る婚約指輪の取得率
各種結婚トレンドの調査によれば、婚約指輪を実際に購入した、またはもらったというカップルは約6割から7割程度です。これを言い換えれば、約3割から4割のカップルは婚約指輪を購入しないという選択をしています。
この数字は、「婚約指輪は必ず贈るもの」という固定観念が、現代では必ずしも当てはまらないことを示しています。経済的な事情や価値観の多様化により、指輪という形にこだわらないカップルが増えていると考えられます。
ただ、注意すべき点として、「購入しなかった」層の中には、後述するように「本当は欲しかったが遠慮した」というケースも含まれている可能性があります。そのため、この割合だけを見て「いらない人が多い」と判断するのは少し早いかもしれません。
婚約指輪は必要ないですか?ありなしの判断

婚約指輪の必要性については、カップルの価値観によって大きく意見が分かれます。ここでは、指輪が「あり」の場合と「なし」の場合、それぞれの代表的な考え方を見ていきましょう。
「あり」派の意見
婚約指輪を必要だと考える方々は、それを「婚約の証」として非常に大切に捉えています。プロポーズという人生の節目における、けじめや覚悟を形として示すものだと考えているのです。また、親や友人へ婚約を報告する際に、指輪がその象徴となり、祝福ムードを高める役割も果たします。
「なし」派の意見
一方、婚約指輪を必要ないとする主な理由は、「実用性」と「金銭面」に集約されます。高価な指輪を購入する費用を、新婚旅行や新生活の家具・家電、あるいは将来のための貯蓄に回したいという現実的な考え方です。また、日常的に身に着ける機会が少ないものに対して、大きな費用をかけるのは合理的ではないと感じる人もいます。
どちらの意見が正しいということはなく、おふたりがどちらの価値観を大切にするかが判断の鍵となります。
プロポーズに指輪はいらないって本当?

「プロポーズの瞬間に箱をパカっと開けて指輪を…」というシーンは、映画やドラマでよく描かれます。しかし、これが全てのカップルにとっての理想とは限りません。
プロポーズの際に指輪がなくても、心のこもった言葉や手紙、美しい花束など、気持ちを伝える方法はたくさんあります。実際、指輪は後から二人で一緒に選びたいと考える女性も少なくありません。好みではないデザインや、サイズが合わない指輪をサプライズで贈られるよりも、自分たちのペースで納得のいくものを選びたいという気持ちの表れです。
一方で、男性側が「けじめとして、プロポーズの言葉と共に何か形に残るものを贈りたい」と強く願うケースもあります。この場合、プロポーズの時点では「プロポーズリング」と呼ばれる仮の指輪や、指輪のデザインにも使えるダイヤモンドのルース(裸石)だけを贈り、後日リング部分を一緒に選ぶという方法も人気を集めています。
したがって、「プロポーズに指輪は必須ではないが、婚約の記念となる『何か』があると、より感動的な瞬間になる」と考えるのが良いでしょう。
「いるか聞かれた」彼女が本当にいらない場合

男性から「婚約指輪、いる?」と聞かれた際、女性が「いらない」と答える背景には、いくつかのパターンが考えられます。
本心から不要だと考えているケース
まず、アクセサリー全般に興味がなく、指輪を身に着ける習慣がないため、心から不要だと感じている場合です。このような女性にとっては、指輪よりも実用的なものや、二人で楽しめる体験(旅行など)の方が価値を感じやすいでしょう。彼女の普段の言動やライフスタイルから、このタイプかどうかはある程度推測が可能です。
パートナーへの配慮や遠慮から断るケース
次に多いのが、本当は少し憧れがあるものの、パートナーの経済的な負担を考えて「いらない」と遠慮してしまうケースです。「高価なものをもらうのは申し訳ない」「その分、これからの生活のために使ってほしい」という、相手を思いやる気持ちから出る言葉です。この場合、言葉をそのまま受け取ってしまうと、後々「やっぱり欲しかった」という後悔につながる可能性があります。
彼女がどちらのタイプかを見極めるためには、一度「いらない」と言われても、「もし予算を気にしなくていいなら、どんなものが嬉しい?」といった形で、角度を変えて質問してみるのも一つの方法です。
婚約指輪はいらないと言われた時の彼の対応

彼女から「婚約指輪はいらない」と伝えられた時、男性としてはその言葉を尊重すべきか、それとも自分の気持ちとして贈るべきか、非常に悩むところです。
まず大切なのは、なぜ彼女が「いらない」と言っているのか、その理由をしっかりと聞くことです。前述のように、本心から不要だと思っているのか、それとも遠慮しているのかで、次のアクションは大きく変わります。
もし、彼女が明確に「指輪より新婚旅行を豪華にしたい」「新しい家具が欲しい」といった代案を出してくれているなら、彼女の意思を尊重し、その希望を叶える方向で考えるのが良い関係を築く上で賢明です。
しかし、理由が曖昧で、どこか遠慮している様子が感じられる場合は、「けじめとして贈りたいんだ」「君に喜んでほしいから」と、自分の気持ちを素直に伝えてみましょう。男性からのその真摯な言葉が、女性の遠慮の壁を取り払い、素直に「欲しい」と言えるきっかけになることは少なくありません。
いずれにしても、一方的に判断するのではなく、お互いの気持ちをしっかりと話し合い、二人が心から納得できる結論を出すプロセスそのものが、これからの夫婦生活の第一歩として非常に大切になります。
つけない割合?指輪の代わり他の物の選択肢

婚約指輪をもらっても、日常的にはつけないという人は少なくありません。調査によると、婚約指輪を「毎日つける」と回答した人は15%程度に留まり、多くは友人との集まりや結婚式、記念日のディナーなど、特別な機会にのみ身に着けているようです。
この「つけない割合」の高さも、「婚約指輪はいらない」という考えにつながる一因です。そこで注目されるのが、指輪の代わりとなる他の物の選択肢です。
日常使いしやすい代替品の例
代替品の種類 | 選ばれる理由 |
ネックレス | 仕事中でも身に着けやすく、服装を選ばない。サイズを気にする必要がなく、サプライズにも向いている。 |
腕時計 | 「二人で同じ時を刻む」というロマンチックな意味合いを持つ。実用性が高く、毎日使える。ペアウォッチも人気。 |
イヤリング・ピアス | 顔周りを華やかに見せる。比較的手頃な価格帯から選べるため、他のことにも予算を使いやすい。 |
バッグ・財布 | 憧れのブランドのものを記念品として贈るケース。長く使える実用的なアイテムとして喜ばれる。 |
これらの代替品は、婚約の記念となりつつも、日常生活で活用しやすいというメリットがあります。指輪という形にはこだわらないけれど、何か記念の品を贈りたい・もらいたいというカップルにとって、魅力的な選択肢と言えるでしょう。
婚約指輪はいらない派が知るべき後悔とデータ

「婚約指輪はいらない」という決断は、その時は合理的で納得のいくものに思えるかもしれません。しかし、その選択が将来の気持ちや二人の関係に、予期せぬ影響を与える可能性も指摘されています。ここでは、後悔につながりかねない点や、少し気になるデータについて解説します。
- 婚約指輪なしだと離婚率が上がるという調査
- 「いらない」と後悔、なしだとみじめな気持ちに
- 代わりに旅行を選んでも埋まらない心の隙間
- 婚約指輪返された…「返し」を避ける選び方
婚約指輪なしだと離婚率が上がるという調査

婚約指輪の有無が離婚率に直接影響するわけではありませんが、いくつかの調査で興味深い相関関係が示唆されています。
ある調査では、婚約指輪や結婚指輪をもらったカップルともらっていないカップルの「夫婦関係満足度」を比較しています。その結果、指輪をもらったカップルの満足度は約68%だったのに対し、もらっていないカップルの満足度は約51%と、17ポイントもの差が見られました。
また、別の調査では、既婚者と離婚経験者における婚約指輪の所有率を比べています。既婚者では約67%が指輪をもらったと回答したのに対し、離婚経験者ではその割合が約52%に留まりました。
なぜこのような差が生まれるのか
これらのデータは、婚約指輪が「離婚の原因」になるということを意味するものではありません。しかし、婚約指輪という「愛情の証」「約束の形」が存在することが、長期的な夫婦関係においてプラスに働く可能性を示唆しています。
結婚生活の中で困難に直面したとき、指輪を見ることでプロポーズされた時の新鮮な気持ちや、相手への感謝を思い出すきっかけになるかもしれません。指輪がないことで、そうした気持ちの拠り所が一つ失われる、と考えることもできます。あくまで一つのデータですが、指輪の購入を判断する上で、考慮に入れておきたい視点です。
「いらない」と後悔、なしだとみじめな気持ちに

「婚約指輪はいらない」と自ら断ったにもかかわらず、数年後に後悔の念に駆られるケースは少なくありません。
後悔するタイミングとして最も多いのが、友人や同僚の結婚報告です。周りの友人たちが嬉しそうに婚約指輪を見せ合っている輪の中で、自分だけがその輪に入れないことに、寂しさや疎外感を覚えてしまうのです。「自分たちの結婚には、あの特別な輝きがなかった」と感じ、みじめな気持ちになることもあります。
また、子どもの入園式や入学式といったフォーマルな場で、周りのお母さんたちが婚約指輪を結婚指輪と重ねて着けているのを見て、「自分も持っていたら…」と羨ましく思うこともあります。
その時は合理的だと思った決断が、時を経て感情的な後悔に変わる可能性があることは、心に留めておくべき大切なポイントです。一度きりの機会を逃したという事実は、後からでは取り戻すことができません。
代わりに旅行を選んでも埋まらない心の隙間

「指輪の分のお金で、代わりに旅行をもっと豪華にしよう」という選択は、非常に魅力的で合理的に聞こえます。実際に、思い出に残る素晴らしい旅行を経験できるでしょう。
しかし、「モノ」と「コト(体験)」には、価値の性質に違いがあります。旅行という「コト」の思い出は、時と共に少しずつ薄れていく側面があります。もちろん、写真や動画は残りますが、その時の感動をいつでも手元で感じられるわけではありません。
一方、婚約指輪という「モノ」は、物理的に存在し続けます。喧嘩をした日、少し気持ちが落ち込んだ日、ふと指輪に目をやることで、贈られた瞬間の喜びやパートナーの愛情を再確認できます。それは、日々の生活の中で心を支えてくれる、小さなお守りのような存在になり得るのです。
素晴らしい旅行の思い出もかけがえのないものですが、それが婚約指輪という特別な記念品の代わりとして、将来にわたって心の隙間を完全に埋めてくれるとは限らない、という視点も必要です。
婚約指輪返された…「返し」を避ける選び方

万が一、心を込めて贈った婚約指輪を返されたり、「やっぱり返したい」と言われたりする事態は、何としても避けたいものです。このような悲しい結末を防ぐためには、指輪の選び方にいくつかのポイントがあります。
「婚約指輪はいらない」と言っていた女性が翻意して受け取ったものの、後になって「やっぱりつけないから」と気まずくなるケースの多くは、デザインがライフスタイルに合っていないことが原因です。
「返し」を避けるための指輪選び
- デザインの押し付けを避ける: サプライズは素敵ですが、デザインの好みは人それぞれです。男性が「これぞ婚約指輪」と思う華美なデザインが、必ずしも彼女の好みと一致するとは限りません。
- 日常使いを意識する: ダイヤモンドの高さが抑えられていて、引っかかりにくいデザインを選ぶと、普段の生活でも身に着けやすくなります。
- 一緒に選ぶ: 最も確実な方法は、二人で一緒にジュエリーショップへ足を運ぶことです。彼女が心から気に入ったデザインを選べば、「もらったけれど好みじゃない」という事態は起こりません。
彼女の「いらない」という言葉の裏にある「派手な指輪はつけられない」「高価なものは気を使う」といった本音を汲み取り、彼女のライフスタイルに寄り添った指輪を選ぶことが、心から喜んでもらい、長く愛用してもらうための鍵となります。
婚約指輪いらないという考えは一度保留にしましょう

この記事では、「婚約指輪はいらない」という考えの背景にある様々な理由や、それに関連するデータ、後悔の可能性について解説してきました。最終的な判断は、もちろんおふたりの自由ですが、一度「いらない」と決める前に、ぜひ立ち止まって考えていただきたいポイントを以下にまとめます。
ポイント
- 「婚約指輪はいらない」と答える女性の割合は約3割から4割
- その背景には経済的な遠慮や実用性を重視する考え方がある
- 一方で、婚約の証やけじめとして指輪を重視する価値観も根強い
- 指輪の有無が夫婦関係の満足度に関連するという調査データも存在する
- 友人や同僚の結婚を機に「やっぱり欲しかった」と後悔するケースは多い
- 指輪なしの選択が、後々みじめな気持ちにつながる可能性も考慮すべき
- プロポーズの際に必ずしも指輪は必須ではない
- しかし、婚約の記念となる「形」があると、より感動は深まる
- 「いらない」という言葉の裏にある本音を見極める対話が大切
- 男性側が「けじめとして贈りたい」という気持ちを伝えることも重要
- 日常的に指輪をつけない人の割合は高い
- そのため、ネックレスや時計など、他の物を記念品にする選択肢も有効
- 代替品は実用性が高く、毎日身に着けられるメリットがある
- ただし、指輪という特別な記念品の代わりにはなり得ない可能性も理解しておく
- 安易に「婚約指輪いらない」と決めず、おふたりでじっくり話し合い、後悔のない選択をすることが最も大切