プロフィール

はじめまして。 この小さなブログ「ひと粒のジュエリー学」へようこそ。 運営者のMikiと申します。

数あるサイトの中から、この場所を見つけてくださって、本当にありがとうございます。

ここは、きらびやかな宝石店のように敷居が高い場所ではありません。 道端の石ころにも、博物館に飾られる宝石にも、等しく宿っている「物語」にそっと耳をすますための、静かで温かい図書室のようなブログです。

どうぞ、リラックスして、石たちが語りかけてくる悠久の時の流れを感じてみてください。

私の原点:河原で拾った、名もなき輝き

私が石の魅力に気づいたのは、まだ幼い頃。 祖父母の家のそばを流れる、キラキラと光る川辺での出来事でした。

水の中でひときわ白く、そして太陽の光を浴びて虹色に輝く、名もなき一つの石。 ただの石英のかけらだったのかもしれません。でも、当時の私の目には、どんな宝石よりも美しく、特別な宝物のように映りました。

その日から、私の宝物さがしが始まりました。 ポケットの中はいつも、公園や神社で見つけたお気に入りの石でいっぱい。 石の模様を一日中眺めたり、そっと握りしめて安心したり…。

それが、私の「経験(Experience)」の原点です。 石はただのモノではなく、心を分かち合える友達のような存在なのだと、幼い頃の私は自然に感じていました。

「好き」から「知りたい」へ:探求の旅の始まり

大人になるにつれて、その「好き」という気持ちは、「もっと知りたい」という知的好奇心へと変わっていきました。

「なぜ、石によってこんなにも色や形が違うのだろう?」 「この美しい紫色は、どうやって生まれたの?」 「パワーストーンとして語られる『効果』には、何か根拠があるのだろうか?」

その答えを求めて、私は本格的に石の世界を探求し始めます。

最初は、図書館で鉱物図鑑を借りて眺めるだけでした。 しかし、それでは飽き足らず、気づけば本棚の一角は地質学や宝石学の専門書で埋め尽くされ、休日には電車を乗り継いで博物館へ足を運ぶのが習慣になっていました。

国立科学博物館の展示室で、巨大な水晶クラスターを前に息をのんだこと。 フォッサマグナミュージアムで、日本の国石であるヒスイの奥深い緑色に心奪われたこと。 初めてミネラルショーに足を踏み入れ、体育館いっぱいに広がる世界の石たちのエネルギーに圧倒された日のこと。

その一つひとつの体験が、私の「専門性(Expertise)」の血肉となっていきました。 GIA(米国宝石学会)やCGL(中央宝石研究所)といった鑑別機関の公式サイトを読み解き、スピリチュアルな側面だけでなく、科学的な視点からも石を理解しようと努める毎日は、まるで冒険のようでした。

このブログ「ひと粒のジュエリー学」を始めた理由

知識が深まるにつれて、私はあることに気づきます。 それは、インターネット上にはパワーストーンに関する情報が溢れている一方で、その中には科学的根拠が曖昧なものや、商業的な目的が強く感じられる情報も少なくない、ということでした。

もちろん、石が持つ神秘的な力を信じ、心の拠り所とすることは、とても素敵なことです。 私自身、何度も石のエネルギーに助けられてきました。

しかし、その土台となるべき「正しい知識」がなければ、私たちはその石の本当の価値や魅力を見過ごしてしまうかもしれない。不確かな情報に惑わされ、不安になってしまうかもしれない。

それは、あまりにもったいない。

石を愛する一人の人間として、私が学んできた知識や経験を共有することで、誰かの役に立てるのではないか。 確かな情報源に基づいた知識と、私自身の体験の両方を発信することで、もっと多くの人に、安心して石の世界を楽しんでもらえるのではないか。

その想いが、このブログを立ち上げる原動力となりました。 これが、私の情報発信における「信頼性(Trustworthiness)」への誓いです。

この場所で、あなたと分かち合いたいこと

このブログでは、以下の3つを大切にしています。

  1. 科学的な知識とスピリチュアルな魅力の両立 鉱物学的な視点からの解説と、パワーストーンとして伝わる意味やエネルギー。その両方をご紹介することで、多角的に石の魅力を楽しむお手伝いをします。
  2. あなただけの「パートナー」を見つけるヒント 石との出会いは、一期一会。膨大な種類の中から、今のあなたに寄り添ってくれる石を見つけるための、道しるべとなるような情報をお届けします。
  3. 日々の暮らしに、小さな癒しと彩りを 石を身につける、部屋に飾る、そっと眺める。そんな些細なことで、私たちの日常は少しだけ豊かになります。石と丁寧に関わる、穏やかな時間をご提案します。

まだまだ学びの途中ではありますが、この「ひと粒のジュエリー学」が、石を愛する人々にとって信頼できる情報交換の場となり、小さな「権威性(Authoritativeness)」を持つコミュニティに育っていくことが、私の大きな夢です。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 どうぞ、ゆっくりと石たちのささやきに耳を傾けていってくださいね。

あなたの日々が、美しく輝く石のように、光に満ちたものでありますように。

ひと粒のジュエリー学 運営者 Miki